【9月6日 AFP】ロシアのサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で5日夕(日本時間同日深夜)、主要20か国・地域(G20)首脳会議が開幕した。

 シリア問題をめぐる緊張で作業日程に支障が出る恐れもある中、議長を務めるロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は急きょ、夕食会で同問題に関する意見交換を提案。内容は非公開とされたが、イタリアのエンリコ・レッタ(Enrico Letta)首相は夕食会後、「シリアに関する分断が確認された」と述べ、米国が推し進める対シリア軍事行動をめぐる各国間の深い溝を埋めるには至らなかったことを明らかにした。

 米国は、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が8月21日に化学兵器を使用したと断定し、軍事介入の必要性を訴えているが、ロシアなどは強く反対する姿勢を示してきた。両国首脳による公式会談は予定されていないが、ある米ホワイトハウス(White House)高官によると、非公式な話し合いが行われる可能性は高いという。(c)AFP/Hui Min NEO, Stuart WILLIAMS