【9月2日 AFP】エジプト国営テレビは1日、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が「殺人を扇動」した罪で起訴される見込みだと報じた。公判の日取りは明らかにされていない。

 モルシ氏は、自身の出身母体であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の幹部ら14人と共に、2012年12月に大統領府周辺で起きたモルシ氏支持派と反対派との衝突での殺人と暴力行為を扇動した罪で起訴されるという。

 首都カイロ(Cairo)では昨年12月、モルシ氏の権限を拡大する大統領令とイスラム主義勢力が起草した憲法改正案に抗議するため、数千人規模のデモが大統領府前で行われた。

 7月3日に軍により大統領職を解任されたモルシ氏は、既に2011年の脱獄に関連した罪に問われ勾留されているが、その場所は明らかにされていない。

 エジプト当局はモルシ氏の解任以降、2000人以上のムスリム同胞団メンバーを拘束している。(c)AFP