アフガニスタンのカルザイ大統領、パキスタンにタリバンとの和平仲介を要請
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【8月27日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は26日、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)を訪問し、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相と初めて会談した。カルザイ大統領はパキスタンに、アフガン政府とアフガンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の和平交渉の仲介を要請するとともに、対イスラム過激派の共同作戦を両国内で実施することを呼びかけた。
パキスタンは、一部の政府機関がタリバンを操り、資金や潜伏場所も提供しているとして批判されている。だがパキスタン政府は公式には、アフガニスタンにおけるタリバン勢力との戦いを終結させるためにどんな協力もいとわないという立場を取っている。
カルザイ大統領は、アフガニスタンとしてはパキスタンがアフガン政府の高等和平評議会(High Peace Council)とタリバンの交渉の機会や下地を作ることを期待していると述べた。これに対しシャリフ首相は、アフガニスタンが北大西洋条約機構(NATO)から治安権限を引き継ぐプロセスの成功を願うと述べるとともに、アフガン主導の和平への協力を改めて表明した。
しかし専門家の間では、パキスタンにできることは限られているとの声が上がっている。タリバンとの和平交渉を促したり後方支援したりすることはできるが、彼らの意思に反して交渉を強制することはできない。タリバンはカルザイ政権を米国のかいらい政権とみなし、いかなる接触も拒否している。(c)AFP/Jennie MATTHEW
パキスタンは、一部の政府機関がタリバンを操り、資金や潜伏場所も提供しているとして批判されている。だがパキスタン政府は公式には、アフガニスタンにおけるタリバン勢力との戦いを終結させるためにどんな協力もいとわないという立場を取っている。
カルザイ大統領は、アフガニスタンとしてはパキスタンがアフガン政府の高等和平評議会(High Peace Council)とタリバンの交渉の機会や下地を作ることを期待していると述べた。これに対しシャリフ首相は、アフガニスタンが北大西洋条約機構(NATO)から治安権限を引き継ぐプロセスの成功を願うと述べるとともに、アフガン主導の和平への協力を改めて表明した。
しかし専門家の間では、パキスタンにできることは限られているとの声が上がっている。タリバンとの和平交渉を促したり後方支援したりすることはできるが、彼らの意思に反して交渉を強制することはできない。タリバンはカルザイ政権を米国のかいらい政権とみなし、いかなる接触も拒否している。(c)AFP/Jennie MATTHEW