【8月21日 AFP】エジプトのハゼム・ビブラウイ(Hazem al-Beblawi)暫定首相は20日、米ABCニュース(ABC News)とのインタビューで、米国によるエジプトへの軍事支援停止は望ましくないとけん制したが、米国の支援がなくても政権運営は可能だと述べた。

 ビブラウイ暫定首相は、米国による軍事支援停止の可能性について言及し、「それは悪い兆候となり、軍に悪い影響を及ぼすだろう」と述べた。ただその一方で、過去にはロシアに武器の提供を求めたこともあるとして、米国の支援なしでも問題はないと述べた。

 軍により解任されたムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の支持者らに対する暴力的な取り締まりを受け、米政府は共同軍事演習の中止と、F16戦闘機4機の移送延期を決めており、今後、さらなる支援停止に踏み切るのではとの臆測が広がっている。

 一方、米国による軍事支援が停止した場合、サウジアラビアを含むアラブ諸国が支援を表明している。

 ビブラウイ暫定首相は、7月3日に起きたクーデター以降、米国との緊張関係が高まっていることについて遺憾の意を表明。「現在、ある種の誤解が生じていることを残念に思う。多くの誤解があり、時がたてば双方の利益となる方向に物事は進んでいくだろう」と述べた。(c)AFP