【8月15日 AFP】終戦記念日の15日、都内で行われた政府主催の全国戦没者追悼式に参列した安倍晋三(Shinzo Abe)首相は式辞の中で、20年来の歴代首相たちが言及してきたアジアでの加害責任への反省について触れなかった。

 安倍首相は式辞で「貴い命を捧げられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません」と戦没者に向けて語った一方、東南アジアでの旧日本軍の行為について歴代首相が述べてきた「深い反省」や「哀悼の意」などの表現を避けた。また同じく追悼式の首相式辞で慣例となっていた「不戦の誓い」も示さなかった。

 同日、現閣僚3人を含む議員約100人が靖国神社に参拝した。(c)AFP/Antoine Bouthier