【8月12日 AFP】インドで12日、同国初の国産空母「INSビクラント(INS Vikrant)」の進水式が行われ、50億ドル(約4800億円)を投じた一大プロジェクトが1つの節目を迎えた。このプロジェクトでインドは、影響力を拡大させる中国に対する牽制と、国威の発揚を目指している。

 INSビクラントの就役は2018年を予定している。就役すれば、インドは中国に先んじて空母を自国で設計・建造した、英国、フランス、ロシア、米国に続く5番目の国となる。

 ヒンディー語で「勇敢」や「大胆」を意味するビクラント。排水量4万トンの空母で、ロシア製の戦闘機ミグ29(MIG-29)などを艦載する。

 INSビクラントは兵器や機材が設置された後、4年間かけて試験運用される。国防専門家のラフル・ベディ(Rahul Bedi)氏は、「インド洋(Indian Ocean)に配備されることになる。インドの(軍事)能力は中国を念頭に置いたものだ」と述べた。

 インドは10日、同国で初めての国産原子力潜水艦が洋上試験を開始できる段階にあることを発表していた。(c)AFP/Manjunath Kiran