【8月1日 AFP】米当局の市民監視プログラムを暴露して米当局に訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)の父親がスノーデン元職員が足止めされているロシア・モスクワ(Moscow)を訪問する計画があることが分かった。元職員の亡命申請を支援している弁護士が31日、明らかにした。

 アナトリー・クチェレナ(Anatoly Kucherena)弁護士がロシアの通信社各社に明らかにしたところによると、同弁護士は31日に電話でスノーデン元職員と話し、父親のロン・スノーデン(Lon Snowden)さんをロシアに招く準備を同弁護士が進めることで合意したという。ビザは近日中に取得できる見通しだという。

 これに先立ちロンさんは米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のスタジオからロシアのテレビ局Rossiya 24のインタビューに応じ、米連邦捜査局(FBI)からロシアに行かないかと接触を受けたことを明らかにしていた。ロンさんはFBIの提案を即座に拒絶することはしなかったものの、息子に圧力をかけるのに利用されることを恐れて断ったという。

 またロンさんはこのインタビューでいつの日か息子が米国に戻ることを期待すると述べた一方、ここ数週間の経緯からすると米国では必ずしも公正な裁判を受けられるとは限らないと考えられるため、ロシアにとどまるという息子の選択に同意すると述べた。(c)AFP/Anna MALPAS