【7月25日 AFP】中国検察当局は、昨年失脚した重慶(Chongqing)市の薄熙来(Bo Xilai)前共産党委員会書記を、収賄、汚職、職権乱用の罪で起訴した。国営新華社(Xinhua)通信が25日、伝えた。

 新華社通信が検察当局の発表として報じたところによると、薄被告の起訴状は東部・山東(Shandong)省済南(Jinan)市の裁判所に送付された。関係筋によれば、8月半ばにも裁判が始まる見通しという。

 一時は中国共産党の最高指導部である政治局常務委員会入りが有力視されていた薄被告の失脚は、政府高官の間に潜んだ汚職疑惑と権力闘争を暴き出した。共産党指導部は折しも、汚職と政府の浪費の撲滅に取り組む姿勢を示そうと努めている。(c)AFP