【7月22日 AFP】イスラエルとパレスチナが和平交渉再開に向けて基本合意したことについて、イスラエルの保守強硬派の閣僚2人が21日、交渉再開の条件として入植活動を抑制することに強く反対した。

 ネタニヤフ首相の右派政党リクード(Likud)のイスラエル・カッツ(Yisrael Katz)運輸相は公共ラジオで、「凍結してはならない。それはモラルに反し、ユダヤの心に反する」と語った。

 極右政党ユダヤの家(Jewish Home)所属のウリ・アリエル(Uri Ariel)住宅相も公共ラジオで「(入植凍結は)ユダヤ人、イスラエルの土地、主権国家にとってふさわしくない。われわれは最大限、入植地建設に賛成している」と話すとともに、限定的な凍結さえ検討したくないと述べた。

 入植凍結は、パレスチナが和平交渉再開へ向けて要求している主要な条件。イスラエルのメディアは、公式に入植凍結が発表されることはないだろうが、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は当面、入植地の建設作業を停止するだろうと報じている。(c)AFP