「好成績を喜べないやつはバイアグラを飲め」、露大統領がメディア批判
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【7月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、ロシアのカザニ(Kazan)で開催された第27回ユニバーシアード夏季大会(World Student Games)でロシアが圧倒的な成績を収めたことを一部報道機関が批判的に報じたことについて、「(そのような批評家は性機能改善薬の)バイアグラ(Viagra)を飲んで人生を楽しんだ方が賢明だ」と、冗談を交えて批判した。
2年に1度開催されるユニバーシアードの今大会は17日に閉幕した。獲得金メダル数でロシアは2位の中国(26個)のほぼ6倍に当たる155個という驚異的な成績を収めた。3位は日本(24個)だった。
しかし、こうした結果についてロシア国内のスポーツメディアや野党寄りの報道機関の一部は、これほどの成績を収めることができたのは学生が参加するアマチュアの競技会にオリンピックの優勝経験があるようなプロのエリート選手を数多く送り込んだからだなどと冷笑するような論調で報じた。
こうした批判について、プーチン大統領はモスクワ(Moscow)郊外で開かれたレセプションで、メダルを獲得した選手らを前に、「これほど大きな勝利を収めたのに何かが間違っていると嘆き出す人たちがいる」と発言。「そうした人たちにはスポーツをすることを勧めたい。健康に問題があるなら医者の診察を受けることもだ──バイアグラが役に立つかもしれない。そうすれば日常生活も良い方に向かうだろう。人生の最良の面を見るべきだ」と述べた。
米製薬大手ファイザー(Pfizer)が製造・販売する勃起不全治療薬を持ち出したのは、批判を跳ね返すために野卑な表現を用いることが多いプーチン大統領らしい。2014年ソチ冬季五輪を控えているロシアの政治指導層は、自国がソビエト連邦時代のスポーツにおける優勢を取り戻したと国民に示したがっている。(c)AFP