【7月18日 AFP】英国で17日、同性婚を認める法律が成立した。英議会で可決された法案をエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が裁可した。2014年にはイングランドとウェールズで同性同士の結婚が可能となる。

 同性婚法案はデービッド・キャメロン(David Cameron)首相が、与党・保守党(Conservative party)内の強い反発を退けて成立を目指していた。マリア・ミラー(Maria Miller)文化相は「法制化できたことを誇りに思う。来年の夏までに同性婚第1号が誕生するのが楽しみだ」と語った。

 施行が2014年にずれ込むのは、年金制度への影響や政府のコンピューターシステムの改訂といった事務手続き上の調整に時間がかかるためだ。同性婚の届け出を受理・登録できるようシステムを改訂するには200万ポンド(約3億円)のコストがかかると試算されている。

 スコットランドと北アイルランドは独立した法制度を持っており、今回成立した法律はイングランドとウェールズにのみ適用される。(c)AFP