【7月17日 AFP】英国議会は16日、イングランドとウェールズでの同性婚を認める法案を可決した。週内にエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の裁可を経て成立する見通しで、来年にも初の同性婚カップルが誕生する。

 文化省の報道官によると、女王は17日か18日にも法案に同意する見込み。

 新法の施行に当たっては、同性婚の届け出を受理・登録するために政府のコンピューターシステムを改定する必要があるとされ、そのためのコストは200万ポンド(約3億円)に上ると推定されている。

 一方で英政府は、同性婚の合法化により、ケータリングやホテルといったウエディング関連業界に年間で推定1440万ポンド(約21億6000万円)の経済効果がもたらされると予想している。

 スコットランドと北アイルランドは同性婚に関する独自の法律を持っている。スコットランド政府は先月に独自の同性婚合法化法案を発表したばかり。北アイルランドでは、同様の法案が議会で否決されている。(c)AFP/James PHEBY