北朝鮮船から発見の「兵器部品」、パナマが国連に調査要請
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【7月17日 AFP】パナマは16日、パナマ運河(Panama Canal)に入ろうとした北朝鮮籍の船舶の積み荷から先週、違法に持ち込まれた兵器の部品とみられるものが見つかった問題について、国連(UN)による調査が必要だという認識を示した。
パナマ政府によるとこの積み荷は、麻薬密輸の疑いにより停船させた北朝鮮船「Chong Chon Gang」で大量の砂糖の袋の下に隠されていた。パナマ当局者らは、積み荷の中にミサイル部品があったと断定されたならば、国連の対北朝鮮制裁に違反している可能性が高いと話している。
パナマのホセ・ラウル・ムリノ(Jose Raul Mulino)治安相はラジオ局RPCに対し、国連はこの問題を調査すべきだと主張し、「国連安全保障理事会(UN Security Council)は専門家チームを派遣しなければならないだろう」と述べた。
一方、米国はパナマが取った措置を称賛している。米国務省のパトリック・ベントレル(Patrick Ventrell)報道官は「パナマが支援を要請してくれば、米国はパナマと協力する準備がある」と述べた。
リカルド・マルティネリ(Ricardo Martinelli)大統領はマイクロブログのツイッター(Twitter)に問題の積み荷の画像を投稿した。軍事情報週刊誌「IHSジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(IHS Jane's Defence Weekly)」は16日、マルティネリ大統領が公開した画像について、ベトナム戦争(Vietnam War)で多用された地対空ミサイルの射撃管制レーダーシステム「ファン・ソング(Fan Song)」(RSN-75)を写したものとみられるという見方を示した。(c)AFP/Juan José Rodríguez, Rodrigo ARANGUA