【7月10日 AFP】米当局の市民監視プログラムを暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)が、南米ベネズエラからの亡命許可の申し出を受け入れたと、ロシアのある有力国会議員が9日、マイクロブログのツイッター(Twitter)で明らかにした。しかしそのツイートは程なく削除され、同元職員を支援している内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」も同日、同元職員はベネズエラからの亡命許可をまだ正式には受け入れていないと発表した。

 同ツイートを投稿したのは、ロシア政府に近い同国下院国際問題委員長のアレクセイ・プシコフ(Alexei Pushkov)氏。「同元職員にとって、この(ベネズエラという)選択肢が最も信頼できるとみなされたようだ」と記したが、このツイートは約30分後に削除された。

 プシコフ氏はロシア政府の公式見解を発表したわけではないが、同氏はロシア政府と緊密なつながりを持っていることから、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の考えに近い内容が伝えられたものとみられている。

 これに対しウィキリークスは、「エドワード・スノーデンはまだ正式にベネズエラへの亡命を受け入れていない。ロシアの国会議員は同ツイートを削除した」と、同じくツイッターで発表した。

 プシコフ氏は情報の錯綜をもたらしたツイートの削除後に、スノーデン元職員の最新の動きを知ったのはロシアの国営テレビ「ヴェスチ24(Vesti 24)」の報道からだったと、別のメッセージで釈明した。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は8日、同元職員に亡命許可を与えた後に報道陣に対し「亡命申請の書簡を受理した」と述べ、同元職員に対しベネズエラへの入国を希望するかどうか決心するよう求めていた。ベネズエラ以外には、ボリビアとニカラグアの大統領も同元職員の亡命受け入れを表明している。(c)AFP