【7月9日 AFP】米当局の市民監視プログラムを暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)の亡命受け入れを表明した南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は8日、同容疑者からの亡命申請を受け取ったことを明らかにした。

 2週間以上にわたって露モスクワ(Moscow)の空港に足止めされ、亡命先を探していたスノーデン容疑者については前週末、ベネズエラとニカラグア、ボリビアが相次いで亡命の受け入れを表明していた。

 ロシアから中南米地域に向かう際の中継国であるキューバも今週末、3国による亡命受け入れを支持する方針を表明した。ただ、ラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長は、キューバが亡命を受け入れるかについては言及していない。

 スノーデン容疑者にとって懸念材料となっていたキューバのスタンスが明らかになったことで、亡命の現実味は増した。しかし前週、同容疑者の搭乗を疑った欧州の複数の国が、ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)大統領を乗せた航空機の領空内通過を拒否していることから、亡命の際の障害はまだあるものとみられている。(c)AFP