【7月8日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官(74)の妻、テレザ(Teresa Heinz Kerry)さん(74)が7日、マサチューセッツ(Massachusetts)州ナンタケット島(Nantucket Island)の別荘で体調を崩し、近くの病院に搬送された。その後、ボストン(Boston)の総合病院に移送されたという。ケリー氏のスポークスマンを務める国務省のグレン・ジョンソン(Glen Johnson)報道官が明かした。

 ジョンソン報道官によるとテレザ夫人は当初、ナンタケット・コテージ病院(Nantucket Cottage Hospital)に搬送された。地元紙ボストン・グローブ(Boston Globe)は同病院関係者の話として、病院に到着したテレザ夫人の容体は「重体だが安定」していたと報じている。

 だがジョンソン報道官によれば、テレザ夫人はその後、再びケリー長官に付き添われてボストンのマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)に移送された。

 2004年には民主党から米大統領選に出馬した経験を持つケリー長官は、2月に国務長官に就任してから初めての長い休暇となった独立記念日の連休を、テレザ夫人ら家族と共にナンタケット島の別荘で過ごしていた。

 ポルトガル植民地時代のモザンビークでポルトガル人の両親のもとに生まれたテレザ夫人は、数か国語に堪能な慈善家で、ケリー長官とは18年前に結婚した。2人とも結婚は2回目で、テレザ夫人には3人の息子、ケリー氏には2人の娘がいる。

 テレザ夫人は2009年、乳がんを患ったことを公表している。(c)AFP