【7月4日 AFP】(一部更新)エジプト軍は4日、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領の身柄を「予防的に」拘束したことをAFPの取材に明らかにした。これに先立って軍は3日、モルシ氏の大統領権限を剥奪したと発表している。

 AFPの取材に応じた軍幹部は、モルシ氏について「最終準備のため予防的に拘束された」と述べた。モルシ氏が反対派の主張に基づき訴追される可能性を示唆したとみられる。

 モルシ大統領の出身母体であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の幹部、ゲハド・ハッダード(Gehad El-Haddad)氏によると、モルシ氏と側近らはまず軍施設に軟禁され、その後モルシ氏は国防省に移送されたという。

 また国営メディアによれば、ムスリム同胞団の幹部300人に逮捕状が出ている。

 カイロ(Cairo)北部では依然としてモルシ氏の支持者ら数千人が泊まり込みのデモを続けているが、エジプト各テレビは軍がモルシ氏排除を宣言して以降、モルシ氏支持デモのテレビ中継を取りやめている。 (c)AFP/Samer AL-ATRUSH