【6月27日 AFP】2014年のサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)にかかる巨額の費用などに対する抗議活動が続くブラジルで26日、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)の準決勝が行われていた会場周辺で約4万人が集まるデモが行われ、警察が催涙ガスを使用するなどして排除にあたった。

 準決勝の会場となったミナスジェライス(Minas Gerais)州の州都ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)のミネイロン(Mineirao)スタジアムの周辺では、デモ隊が試合開始前に道路5本を封鎖、バスに放火するなどした。警官隊は、スタジアムに続く道路に設置されていた金属製障害物を撤去しようとしたデモ隊の1団に向け催涙ガスを放った。警察によると、ガスマスクや石、刃物、棒などを所持していたとして14人が拘束された。

 ブラジルでは交通運賃の値上げをきっかけに始まったデモが瞬く間に拡大。汚職や医療・教育分野への投資の不足など、さまざまな問題に対する不満を理由とした抗議活動が続いている。(c)AFP/Chris Wright