【6月24日 AFP】米国家安全保障局(NSA)による通信情報収集活動を暴露して米当局に訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者(30)が23日、滞在先の香港(Hong Kong)からロシアに移動した。ロシア経由でベネズエラへ亡命する可能性が報じられた。

 スノーデン元職員はロシアのアエロフロート(Aeroflot)機でモスクワ(Moscow)北部のシェレメチェボ(Sheremetyevo)国際空港に午後5時5分(日本時間同日午後10時5分)に到着した。ただし、モスクワからどこへ向かうかは公式には明らかにされていない。

 スノーデン元職員の亡命を支援しているという内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」は、亡命先は「民主国家」と発表した。一方、ロシアのメディアはアエロフロート内部の関係者の話として、スノーデン元職員は24日にキューバに飛び、そこからベネズエラの首都カラカス(Caracas)へ向かうと伝えた。

 また、空港では、エクアドルの国旗をつけた外交官専用車も目撃された。エクアドルは在英大使館で、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者を保護している国だ。ロシアの国営テレビ局RTは、情報筋の話として、スノーデン元職員がモスクワの空港でエクアドル大使館の専属医師によるチェックを受けたと伝えた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO, Anna MALPAS