【6月18日 AFP】14日のイラン大統領選で勝利した保守穏健派のハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)元最高安全保障委員会事務局長(64)は17日、当選後初の記者会見を開き、核開発は継続するが、国際社会の懸念を和らげるよう透明性を高めると約束した。

 イランは核兵器開発疑惑をめぐり欧米から制裁を受けて経済が困窮している。国民の中には、保守穏健派のロウハニ師が制裁解除を目指すことを期待して同師の支持に回った人も多い。

 ロウハニ師は改革派のモハマド・ハタミ(Mohammad Khatami)前大統領時代の2003~05年に核交渉の責任者を務めた人物で、当時のイラン政府はウラン濃縮活動の停止を受け入れた。だが現時点でウラン濃縮を停止するつもりはないと明言した。

 ロウハニ師はまた、イランの石油産業と銀行取引を狙った欧米の経済制裁は不当だと語る一方、核問題を解決するために核開発計画の透明性を高めると約束した。ロウハニ師は「(イランの)活動が国際社会のルールの枠内で行われていることを示すため透明性を高めていく。より積極的に交渉に臨んでいく」と述べた。(c)AFP/Mohammad DAVARI