【6月17日 AFP】首都マドリード(Madrid)を含むスペインの複数の都市で16日、同国の緊縮政策と記録的な失業率に抗議するデモに数千人が集まり、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相に、雇用の創設と不況からの脱却を求めた。

 焼け付く太陽の下で行われたマドリードのデモでは、労働組合旗や「破壊と人殺しの緊縮財政」、「支出削減は強盗だ」などと書かれたプラカードを掲げた参加者らが、笛とドラムの音に合わせて行進した。

 労働組合3団体の呼びかけで開催された当日のデモは、スペイン第2の都市バルセロナ(Barcelona)や北西部の大西洋の港町ビーゴ(Vigo)を含む29か所で行われた。

 2011年12月に総選挙で圧倒的勝利を収めて発足して以来、ラホイ保守政権は、支出削減と増税、年金改革などで厳しい財政状況の改善を試みた。同国での16歳~24歳の失業率は57.22%となっている。(c)AFP