【6月16日 AFP】複数のアフガニスタン当局者は15日、同国治安部隊が近く全国の治安権限を引き継ぐと語った。12年間続いてきた北大西洋条約機構(NATO)主導のアフガン軍事行動は大きな節目を迎える。

 今回NATOからアフガン治安部隊に権限が委譲されるのは、最後に残った95地域。2001年から米国が支援している現政権に対抗する旧支配勢力タリバン(Taliban)の攻撃で、治安が特に悪化している南部や東部の地域が多数含まれている。

 NATO関係者らやアフガン当局者らが匿名を条件に語ったところによると、アフガンの全面的な主権回復に向けた「移行プロセス」の重要な節目を記念する式典が数日内に開かれ、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が出席する。

 式典の正確な日程や場所はまだ公表されていないが、人口の約20%が住む相対的に治安状況が安定した地域を皮切りに11年に始まった権限委譲はこの式典をもって完了する見込みだ。
 
 アフガニスタン政府関係者はAFPに対し、「近く11州95地域を対象に、最後となる第5期の治安権限委譲が行われる。警備上の理由から、詳細は後日公表される」と述べた。(c)AFP