【6月7日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とリュドミラ(Lyudmila Putina)夫人は6日、30年の結婚生活に終止符を打ち、離婚することで合意したと発表した。

 20代後半になる2人の娘がいるプーチン夫妻は、クレムリン(Kremlin、大統領府)でバレエを鑑賞した後、国営テレビ局「ロシア24(Rossia-24)」が行った合同インタビューで肩を並べて離婚発表を行った。

 事前に注意深くお膳立てされたとみられるこのインタビューで、プーチン大統領は「(離婚は)2人で決めたこと。これからも非常に親しい関係を保っていくと確信している。永遠に」と述べた。

 リュドミラ夫人もこれに同調し、「本当に2人で決めたことです。ウラジーミル・ウラジーミロビチは完全に仕事に没頭していて、子どもたちは大きくなり、自分たちの人生を送っています」と語った。

 近年ではプーチン夫妻が一緒にいる姿を目撃されることは非常にまれで、共に公の場に現れたのは2012年5月、プーチン氏の大統領就任式が最後だった。

■再婚の可能性は?

 この離婚発表は、プーチン夫妻の結婚生活について飛び交っていた臆測に終止符を打った一方で、プーチン大統領の再婚の可能性についてのメディアによる熱い議論を早くも生み出しているようだ。

 2008年には、プーチン氏が31歳年下の元新体操世界女王、アリーナ・カバエワ(Alina Kabayeva)議員と再婚するという記事が世間を賑わせたが、間もなくこれは否定され、記事を掲載した日刊タブロイド紙モスコフスキー・コレスポンデント(Moskovsky Korrespondent)は発行が停止された。

 プーチン氏は当時、他人のプライベートを詮索する「汚い鼻といやらしい妄想」を持つ人々を批判している。(c)AFP