【6月7日 AFP】北朝鮮と韓国は6日、数年ぶりとなる当局者協議を開催することで原則合意した。数か月に及ぶ軍事的緊張を経て、米中首脳会談の前日の動きとなった。

 北朝鮮からの突然の提案には、南北共同事業である開城(Kaesong)工業団地の再開や、離散家族再会事業の再開をはじめとする通商上・人道上の問題の協議が含まれている。

 これに対し韓国は異例の早さで受け入れを表明、12日に首都ソウル(Seoul)で閣僚級会談を開催することを提案した。また同時に北朝鮮に対し、これまで遮断されていた南北連絡ルートを実務協議のため7日から回復するよう要請した。

 大国では北朝鮮の唯一の友好国であり、経済支援国でもある中国は、北朝鮮の動向に歯止めをかけるよう米国から圧力を受けてきており、この報道に対し肯定的な反応を示した。米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は7、8日に、米カリフォルニア(California)州で米中首脳会談を開く予定で、北朝鮮問題は最大の焦点になると見込まれている。(c)AFP/Lim Chang-Won