【6月6日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が6日、3日間の日程で来日した。仏大統領の国賓としての来日は17年ぶり。主要閣僚6人のほか原子力大手アレバ(Areba)の最高経営責任者(CEO)など仏財界要人40人が随行しており、原子力技術での協力拡大や航空業界での新規契約締結を目指すほか、安倍晋三(Shinzo Abe)首相の掲げる日本経済再生政策「アベノミクス(Abenomics)」について学びたい意向を示している。

 オランド大統領の側近は来日に先立って、「安倍政権は非常に大胆な政策を掲げ、一定の効果を上げている。オランド大統領は当然、安倍首相にアベノミクスについて質問をするだろう」と述べた。フランスは、不況の直撃を受けている欧州各国の例にもれず、景気低迷と高い失業率に苦しんでいる。

 今回の来日で日仏両政府は原子力技術における協力拡大で合意するとみられている。また、仏政府は米ボーイング(Boeing)に押されている日本の航空市場にエアバス(Airbus)を売り込みたい考えだ。一方、日本政府はフランスの海軍艦艇製造企業DCNSによる中国へのヘリコプター着艦装置売却について、改めて確認するものとみられる。(c)AFP/Sabine Wibaux