アフリカ連合、紛争対応のための緊急部隊創設へ
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【5月28日 AFP】アフリカ連合(AU)は27日、アフリカ大陸で起きる紛争に即座に対応できる緊急部隊を創設すると発表した。
AUは10年前、アフリカ大陸5地域から徴集した各国の兵士や民間人から成る3万2500人規模の「アフリカ待機軍(African Standby Brigade)」発足に向けた取り組みを開始したが、その準備はほとんど前進していない。運用開始のめどが立っているのは5地域のうち2つのみだ。
エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で2日間にわたり行われたAU首脳会談後の会見で、議長国エチオピアのハイレマリアム・デザレン(Hailemariam Desalegn)首相は「AU加盟国のほぼすべての国が即時対応できる軍事力を持つことで合意した」と語った。
ラムタネ・ラマムラ(Ramtane Lamamra)AU平和安全保障委員は記者団に対し、「これは、待機軍が完全に運用可能になるのを待つ間の暫定措置だ。その間、あちこちで危機や、憲法に反する政権交代、大規模な人権侵害が起きる可能性が高い。そのため、責任という面から見れば、完全な道具が使えるようになるまでわれわれは待ってはいれない」と語った。同委員によれば、この緊急部隊には、南アフリカ、ウガンダ、エチオピアが派兵を申し出ているという。
AUは、昨年3月にマリで兵士らが起こしたクーデターへの対応の遅れを非難された。アフリカ大陸の中でも比較的安定した民主主義政権を保持していたマリだが、このクーデターを機にイスラム過激派が北部を掌握。旧宗主国のフランスは今年1月、過激派掃討のための軍事介入に踏み切った。(c)AFP/Jenny VAUGHAN, Aude GENET
AUは10年前、アフリカ大陸5地域から徴集した各国の兵士や民間人から成る3万2500人規模の「アフリカ待機軍(African Standby Brigade)」発足に向けた取り組みを開始したが、その準備はほとんど前進していない。運用開始のめどが立っているのは5地域のうち2つのみだ。
エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)で2日間にわたり行われたAU首脳会談後の会見で、議長国エチオピアのハイレマリアム・デザレン(Hailemariam Desalegn)首相は「AU加盟国のほぼすべての国が即時対応できる軍事力を持つことで合意した」と語った。
ラムタネ・ラマムラ(Ramtane Lamamra)AU平和安全保障委員は記者団に対し、「これは、待機軍が完全に運用可能になるのを待つ間の暫定措置だ。その間、あちこちで危機や、憲法に反する政権交代、大規模な人権侵害が起きる可能性が高い。そのため、責任という面から見れば、完全な道具が使えるようになるまでわれわれは待ってはいれない」と語った。同委員によれば、この緊急部隊には、南アフリカ、ウガンダ、エチオピアが派兵を申し出ているという。
AUは、昨年3月にマリで兵士らが起こしたクーデターへの対応の遅れを非難された。アフリカ大陸の中でも比較的安定した民主主義政権を保持していたマリだが、このクーデターを機にイスラム過激派が北部を掌握。旧宗主国のフランスは今年1月、過激派掃討のための軍事介入に踏み切った。(c)AFP/Jenny VAUGHAN, Aude GENET