【5月28日 AFP】フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相は27日、ベルギーでの欧州連合(EU)外相理事会後、シリアで化学兵器が使われた「疑惑が高まっている」と記者団に語った。ただし、「極めて詳細な確証」が必要だとも付け加えた。

 ファビウス外相は化学兵器が「局地的に使われた」可能性があるとし、そのうえで「どのような結論になるか他国と協議しているところだ」と述べた。

 一方、仏紙ルモンド(Le Monde)は同日、シリア軍が首都ダマスカス(Damascus)近郊で反体制派に対して化学兵器を使用したという記事を掲載した。

 記事は4月から5月にかけてシリア内戦を取材していたジャーナリスト2人の証言を引用。2人はダマスカス郊外の村Jobarで「数日間連続して」爆発性の化学兵器が使用されたのを目撃したと語っている。その攻撃の後、反体制派の戦闘員たちは「呼吸困難になったり嘔吐したりしていた」という。(c)AFP