【5月26日 AFP】米露がスイス・ジュネーブ(Geneva)での開催を目指している国際会議にシリア政権側が参加の意向を示したことを受け、同会議への参加について意見が割れている反体制派には大きなプレッシャーがかかっている。

 シリア反体制派の統一組織「シリア国民連合(Syrian National Coalition)」は23日から3日間にわたり、トルコのイスタンブール(Istanbul)で、米露が提案する国際会議への参加をめぐり協議を行っている。しかし、米露はシリア政府の同国際会議への参加について、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の辞任を正式な前提条件としていないため、反体制派の内部では同会議への参加をめぐり意見が二つに割れている。

 2年以上前に始まったシリア内戦では9万4000人以上が死亡している。反体制派はアサド大統領が辞任するまで交渉に応じないという立場を以前から取ってきた。

 協議に参加した代表者らによると、国際会議への参加承認に向けた努力が行われているが決定が遅れており、当初25日までの予定だった協議は26日にも行われるという。(c)AFP