【5月19日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は18日、アルゼンチン紙クラリン(Clarin)とのインタビューで、2014年の大統領任期満了まで辞任しない意向を示した。

 ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官による退陣要求に応じるかどうかと聞かれたアサド大統領は、「辞任すれば逃げることになる」と述べた。「ケリー氏や他の人々がシリア国民の後ろ盾を得てそう言っているのかどうか分からない。それ(自身の進退)は2014年の大統領選挙でシリア国民が決めることになるだろう」

 その一方で、アサド大統領は、米露両国が2年に及ぶシリア内戦を終結させるために和平交渉のイニシアチブを取ることを歓迎すると述べた。米露両国は、シリア政府と反体制派双方の代表が出席する和平協議をスイス・ジュネーブ(Geneva)で開催することを目指している。

 アサド大統領はクラリン紙のインタビューの中で、「われわれはすでに米露からアプローチを受けており、シリアの危機打開に寄与する国際会議が開かれることを期待している」と述べた一方、「テロリスト」(反体制派)に支援を続けている多くの西側諸国が本当にシリア問題の解決を望んでいるかどうか懐疑的だと付け加えた。(c)AFP