米トルコ両首脳、シリア大統領の退陣を要求
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【5月17日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と訪米中のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)・トルコ首相は16日、米首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)で開いた合同記者会見で、シリアで続く内戦を終わらせる動きの一環として、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は退陣しなければいけないと述べた。
オバマ氏はこれまで、シリア反体制派への武器・弾薬の提供について、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのある過激派の手に渡る恐れがあるとして、慎重な態度を示してきた。エルドアン氏との会談後も、この立場を変えた様子は見られなかった。
一方、両首脳の会談に先立ち、匿名を条件にAFPの取材に応じたトルコ政府の当局者は、エルドアン首相はシリア反体制派を直接軍事支援するよう米国側に要請する意向だと語っていた。
オバマ氏は、エルドアン氏を多大な努力をもってもてなし、両者はトルコと共にアサド政権の退陣を求めることで合意したが、エルドアン氏は「この問題については、夜間の会談で引き続き詳細を討議していく」と述べるなど、オバマ氏の姿勢についてトルコ側が不満を抱いていることが垣間見られた。
ただ同時にエルドアン氏は、「シリアでの悲惨な事態を終わらせること、また新政府樹立というシリア国民の正当な要求に応えることの2点については、米・トルコ両国の意見が全面的に一致している」と付け加えた。(c)AFP/Stephen Collinson
オバマ氏はこれまで、シリア反体制派への武器・弾薬の提供について、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのある過激派の手に渡る恐れがあるとして、慎重な態度を示してきた。エルドアン氏との会談後も、この立場を変えた様子は見られなかった。
一方、両首脳の会談に先立ち、匿名を条件にAFPの取材に応じたトルコ政府の当局者は、エルドアン首相はシリア反体制派を直接軍事支援するよう米国側に要請する意向だと語っていた。
オバマ氏は、エルドアン氏を多大な努力をもってもてなし、両者はトルコと共にアサド政権の退陣を求めることで合意したが、エルドアン氏は「この問題については、夜間の会談で引き続き詳細を討議していく」と述べるなど、オバマ氏の姿勢についてトルコ側が不満を抱いていることが垣間見られた。
ただ同時にエルドアン氏は、「シリアでの悲惨な事態を終わらせること、また新政府樹立というシリア国民の正当な要求に応えることの2点については、米・トルコ両国の意見が全面的に一致している」と付け加えた。(c)AFP/Stephen Collinson