プーチン大統領復帰から1年、モスクワで大規模抗議集会
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【5月7日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が通算3期目となる大統領職に復帰してから7日で1年になる。その前日の6日、首都モスクワ(Moscow)のボロトナヤ広場(Bolotnaya Square)で数千人規模の大規模な反プーチン集会が行われた。
米大統領選の候補者のように妻と共にステージに上がったカリスマ的な反政権運動指導者のアレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(36)は集会参加者の声援に応え、「プーチンは泥棒だ。クレムリン(Kremlin)から追い出そう」と呼び掛けた。
開始前に男性1人が大型スピーカーに押しつぶされて死亡する事故があり、長く待ち望まれてきた集会に暗い影を落とした。主催者によると、死亡したのはステージの設営を請け負った業者の従業員で反政府活動家ではなかったという。この男性の死を悼んで手すりに花が供えられ、集会の開始前に1分間の黙とうがささげられた。
集会は、著名な反政権ジャーナリストがステージで歌ったほか、有名俳優が詩を朗読したり、ロシアで最も人気のある女優の1人リヤ・アヘジャカワ(Liya Akhedzhakova)さんが収監中の活動家が書いた手紙を読み上げたりと、400人以上の逮捕者を出したちょうど1年前の集会とは打って変わって平穏に進められた。警察は今年の集会の参加者を8000人と発表した。(c)AFP/Anna MALPAS