【5月7日 AFP】米当局者は6日、北朝鮮が東海岸に展開していた中距離弾道ミサイル「ムスダン(Musudan)」2基を発射台から撤去したと語った。ミサイル発射準備で高まっていた緊張を緩和する意図を示したものみられる。

 ある米国防総省関係者は匿名を条件に、北朝鮮はすでに発射態勢にあったムスダン・ミサイルを発射台から「移動させた」とAFPに語った。別の2人の米当局者によると、北朝鮮がミサイルを発射するには再度、発射準備から始める必要があるため、ミサイル発射の差し迫った危機はなくなったという。

 北朝鮮は、好戦的な言動を繰り返しつつムスダン・ミサイル2基を日本海側の東海岸に展開させていた。日米韓は、北朝鮮が故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席の生誕記念日にあたる前月15日にかけてミサイルを発射する可能性があるとみて警戒してきた。(c)AFP