ボリビア大統領、米国際開発局の追放を発表
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【5月2日 AFP】南米最貧国ボリビアの反米左派エボ・モラレス(Evo Morales)大統領は1日、米国際開発局(United States Agency for International Development、USAID)が内政に干渉していると批判し、USAIDをボリビアから追放すると発表した。米国は、根拠がない主張であり、ボリビアが米国と良好な関係を望んでいないことの表れだと反発している。
モラレス大統領は政府所在地のラパス(La Paz)で行われたメーデーの集会で、集まった労働者らを前に演説し、米国際開発局がボリビアに来ているのは「政治的目的のためであって、社会的目的ではない」と激しく批判。「わが国の指導者たちを操作し利用するUSAIDはもう要らない」と述べた。しかし、1964年からボリビアで活動しているUSAIDのどのような点を問題視しているのか詳しくは明らかにしなかった。
ポピュリストでボリビア初の先住民出身大統領であるモラレス氏は、大統領に就任した2006年以降、時として西側諸国政府と企業に敵対的な民族主義的政策を取ってきた。2008年には内政干渉したとして駐ボリビア米大使と米麻薬取締局(Drug Enforcement Administration、DEA)の職員に国外退去を命じ、米国は駐米ボリビア大使の国外退去とボリビアに与えていた貿易特権の取り消しでこれに応じた。
両国は2011年に関係正常化の枠組み協定を結んで再び大使を交換していたが、緊張は続いていた。(c)AFP/Raul Burgoa
モラレス大統領は政府所在地のラパス(La Paz)で行われたメーデーの集会で、集まった労働者らを前に演説し、米国際開発局がボリビアに来ているのは「政治的目的のためであって、社会的目的ではない」と激しく批判。「わが国の指導者たちを操作し利用するUSAIDはもう要らない」と述べた。しかし、1964年からボリビアで活動しているUSAIDのどのような点を問題視しているのか詳しくは明らかにしなかった。
ポピュリストでボリビア初の先住民出身大統領であるモラレス氏は、大統領に就任した2006年以降、時として西側諸国政府と企業に敵対的な民族主義的政策を取ってきた。2008年には内政干渉したとして駐ボリビア米大使と米麻薬取締局(Drug Enforcement Administration、DEA)の職員に国外退去を命じ、米国は駐米ボリビア大使の国外退去とボリビアに与えていた貿易特権の取り消しでこれに応じた。
両国は2011年に関係正常化の枠組み協定を結んで再び大使を交換していたが、緊張は続いていた。(c)AFP/Raul Burgoa