イタリア大統領、2期目の就任式で各政党を痛烈批判
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【4月23日 AFP】イタリア史上初めて2期続けて大統領を務めることになったジョルジョ・ナポリターノ(Giorgio Napolitano)氏(87)は22日、各政党に対し新政権の樹立に向けた合意に「滞りなく」達するよう要請するとともに、差し迫った改革の必要性に「耳を傾けていない」として非難した。
ナポリターノ氏は引退の意向を表明していたが、主要政党は20日、同氏に続投を要請し、同日の投票で再選が決まった。
ナポリターノ大統領は22日の就任宣誓式での演説で、これまでの改革に向けた努力は「私に続投を要請したのと同じ政治勢力が耳を貸さなかったことによって、消えていった」と語気を強めた。また「新政権を滞りなく発足させるべき」と求めつつ、「危機的な失速状況」にあるイタリアで先週、新大統領を選出できなかった事は「警告」であることを強調した。
政治アナリストらによると、ナポリターノ大統領は24日か25日にも新首相を指名する見込みだとされる。最有力とみられているのは過去にも首相を務めたジュリアーノ・アマート(Giuliano Amato)氏(74)だ。同氏は政党間での勢力争いとは無縁とされているが、主に若い世代からの改革を求める声には応えられない人選となる。
新政権についてアナリストらは、マリオ・モンティ(Mario Monti)政権と似たものになるとみている。欧州委員を務めていたモンティ氏は2011年、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(当時)が与党議員の造反と経済危機によって辞任に追い込まれた後、首相に就任した。
ナポリターノ大統領は新政権が樹立した数か月後には辞任し、7年の任期を満了しないだろうとアナリストらはみている。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE
ナポリターノ氏は引退の意向を表明していたが、主要政党は20日、同氏に続投を要請し、同日の投票で再選が決まった。
ナポリターノ大統領は22日の就任宣誓式での演説で、これまでの改革に向けた努力は「私に続投を要請したのと同じ政治勢力が耳を貸さなかったことによって、消えていった」と語気を強めた。また「新政権を滞りなく発足させるべき」と求めつつ、「危機的な失速状況」にあるイタリアで先週、新大統領を選出できなかった事は「警告」であることを強調した。
政治アナリストらによると、ナポリターノ大統領は24日か25日にも新首相を指名する見込みだとされる。最有力とみられているのは過去にも首相を務めたジュリアーノ・アマート(Giuliano Amato)氏(74)だ。同氏は政党間での勢力争いとは無縁とされているが、主に若い世代からの改革を求める声には応えられない人選となる。
新政権についてアナリストらは、マリオ・モンティ(Mario Monti)政権と似たものになるとみている。欧州委員を務めていたモンティ氏は2011年、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(当時)が与党議員の造反と経済危機によって辞任に追い込まれた後、首相に就任した。
ナポリターノ大統領は新政権が樹立した数か月後には辞任し、7年の任期を満了しないだろうとアナリストらはみている。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE