【4月22日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で先週、5歳の女児が誘拐されて強姦(ごうかん)された事件で、警察当局は22日、2人目の容疑者を逮捕したと発表した。

 主犯とみられ、20日に身柄を拘束されたマノジ・クマール(Manoj Kumar)容疑者が、プラディプ・クマール(Pradeep Kumar)容疑者も犯行に加わったと供述したことから、警察当局はインド東部ビハール(Bihar)州にあるプラディプ容疑者の親戚の自宅で同容疑者を逮捕した。

 「2人目の容疑者はおじの自宅に隠れていた。すでに逮捕しており、まもなくデリーに連行して取り調べと医学検査を実施する」と、匿名を条件に取材に応じた捜査当局幹部は語った。

 捜査当局者によると、女児は15日に誘拐され、監禁された上で40時間以上にわたって性的暴行を受けた。医師団の1人によると、被害女児は依然として病院で治療を受けているが、「意識があり安定した状態」だという。

 事件の発生を受けて、インドでは性犯罪に対する抗議の声が再び高まっており、ニューデリーでは21日、数百人がデモ行進した。インドでは昨年12月、23歳の女子大学生が移動するバスの中で集団レイプされ、1週間後に死亡する事件があり、強い怒りの声が上がっていた。(c)AFP