【4月19日 AFP】パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)の治安判事裁判所は19日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)元大統領に対し2日間の自宅軟禁を命じた。  

 1999年から2008年までパキスタンの大統領を務めたムシャラフ元大統領に関しては、イスラマバードの高等裁判所が前日、07年に非常事態宣言を発令して最高裁長官らを解任した決定をめぐり、逮捕命令を出していた。  

 ムシャラフ元大統領が結党した「全パキスタン・イスラム教徒連盟(All Pakistan Muslim LeagueAPML)」の広報担当はAFPの取材で、治安判事裁判所からの自宅軟禁命令により同元大統領は自身の農場に2日間とどまった後、北部ラワルピンディ(Rawalpindi)の反テロ法廷への出廷を命じられていると述べた。  

 一方、ムシャラフ元大統領が逮捕されたとの報道については、「19日朝、自ら治安判事裁判所に出廷した」として否定した。  

 大統領職を退いた後、自ら出国して4年間の亡命生活を送っていた同元大統領は、5月11日の総選挙への出馬を目指し、3月末に帰国していた。(c)AFP