【4月17日 AFP】パキスタンで5月11日に行われる総選挙について、同国の裁判所は16日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)元大統領(69)の立候補を認めない決定を下した。  

 ムシャラフ元大統領は先月末に亡命先から帰国し、4つの選挙区で立候補を届け出た。認められたのはパキスタン北部の町チトラル(Chitral)のみだったが、これについて弁護士グループが異議を申し立てていた。  

 裁判所は16日、ムシャラフ元大統領は在任中の2007年に憲法に違反する行為を行ったとして、チトラルでの立候補承認を覆す決定を下した。同元大統領の陣営は最高裁に上訴する方針。  

 しかし、ムシャラフ元大統領は2007年のベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相暗殺事件への関与が疑われているほか、同じ2007年に最高裁長官を解任した同元大統領に対する最高裁の姿勢も厳しいことから、政界復帰は難しいという見方も出ている。(c)AFP/Sami Zubeiri