2012年のプーチン大統領の世帯収入、報道官より低かった
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【4月14日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の2012年の年収は570万ルーブル(約1800万円)と、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相とほぼ同水準だったものの、大統領報道官と比較すると大幅に低かったことが、ロシア政府が12日に公開したデータで明らかになった。
年収が最も多かったのは、政権の中でも有数の資産家で、経済政策を担っているイーゴリ・シュワロフ(Igor Shuvalov)第1副首相。クレムリン(Kremlin、大統領府)のウェブサイトで公表されたデータによると、同副首相が申告した2012年の世帯所得は4億4840万ルーブル(約14億2000万円)で、その約半分は妻の所得だった。
メドベージェフ首相の年収は580万ルーブル(約1800万円)で、妻の所得申告はなかった。一方、ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、妻と合計した世帯収入が1110万ルーブル(約3510万円)だった。
ロシアでは昨年から政府高官の所得の公開が義務付けられたばかり。シュワロフ第1副首相は昨年、その高額の所得で国民を驚かせ、自身の利害がロシアの法律に一切抵触していないことを明らかにせざるを得なくなった。
シュワロフ第1副首相の報道官が12日語ったところによると、同副首相は政府高官が海外で銀行口座や資産を保有することを禁じる法改正に対応するため、自身の資産を海外の口座や信託からロシア国内に移しているところだいう。(c)AFP