【4月12日 AFP】英首相官邸は11日、17日に予定されている故マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元首相の葬儀に招待する約2000人の要人リストを公表した。存命する全ての元米大統領や元英首相をはじめ、英国放送協会(BBC)の番組司会者ジェレミー・クラークソン(Jeremy Clarkson)氏といった著名人など、幅広い顔ぶれが名を連ねた。

 しかし、ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元ソ連大統領やヘルムート・コール(Helmut Kohl)元西ドイツ首相、故ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元米大統領のナンシー(Nancy Reagan)夫人といった、サッチャー元首相が乗り越えてきた冷戦時代の要人らは、健康状態を理由に欠席する予定だ。

 一方、1982年のフォークランド(Falkland Islands)紛争をきっかけに、現在も英国と緊張関係にあるアルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領は招待されなかったが、アルゼンチン側はこれをとりたてて問題視していない。サッチャー元首相は生前、同紛争は自身の任期の中で最も輝かしい時だったと語っている。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)と夫のフィリップ殿下(Prince Philip)はすでに参列を表明。女王が元首相の葬儀に参列するのは、1965年に死去したウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)氏の葬儀以来となる。

 葬儀はロンドン(London)のセントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)で執り行われる。(c)AFP/Danny Kemp