【4月12日 AFP】英ロンドン(London)で2日間にわたり開かれていた主要8か国(G8)外相会合は11日、北朝鮮の核開発計画をめぐり、同国を強く非難する声明を採択し、閉幕した。

 閉幕後、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官ら各国外相は、朝鮮半島の緊張が高まる中、北朝鮮が現在準備を進めていると見られるミサイル発射を実行した場合には、同国はさらなる制裁に直面することになると警告した。

 北朝鮮問題は11日の協議で主要議題となり、各国外相は声明で、(北朝鮮が)ウラン濃縮を含む核兵器や弾道ミサイルの開発計画を引き続き行っていることに対して、最も強い言葉で非難するとの声明を発表した。また、北朝鮮は国連安保理常任理事国(UN Security Council)の4つの決議に真っ向から違反していると指摘し、昨年の2回のミサイル発射および2月12日の核実験は、世界の平和と安全を脅かすものだと付け加えた。

 主要8か国は、北朝鮮が行った核実験に対するさらなる制裁と、今後のミサイル発射の場合にさらなる重要な措置をとる決意との3月の安保理決議を歓迎し、「各国外相は、(安保理)決議の内容を支持する」との声明を発表した。

 ケリー米国務長官はこの後、韓国と日本を訪問する予定。(c)AFP/Alice RITCHIE