【4月12日 AFP】フィンランドの警察が作成する犯罪容疑者のリストに、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の名が入っていたことが明らかになり、フィンランド警察は11日、「重大な間違い」を犯したことを悔やんでいると発表した。

 警察の声明によると、プーチン大統領の名がデータベースに加えられたのは約2週間前。地元メディアがこれを指摘した後、10日に削除された。声明では、リスト登録には「法的な理由」はなかったと説明している。同国国家警察のミッコ・パーテロ(Mikko Paatero)長官はフィンランド放送協会(YLE)に対し、「重大な間違い」だったと述べた。

 パーテロ長官によると、プーチン大統領の名が登録された詳しい経緯は分かっていない。他にも不当な理由で登録された名前があるかどうかを調べるため、リストの精査が行われているという。

 このデータベースは一般には非公開で、これまでに罪を犯したり、禁錮6月以上相当の犯罪に関与した疑いがある人物が掲載されている。

 フィンランドは隣国ロシアと2度の戦争(1939~40年と41年~44年)を経験しており、両国は微妙な関係を保っている。一方で、フィンランドはロシア製原子炉の購入を検討するなど、経済協力は両国にとって重要な要素だ。(c)AFP