【4月8日 AFP】北朝鮮は8日、南北共同事業の開城(Kaesong)工業団地から自国の労働者5万3000人全員を撤収し、同団地での操業を一時停止すると発表した。

 金養建(キム・ヤンゴン、Kim Yang-Gon)朝鮮労働党書記は同日、北朝鮮の朝鮮中央通信(Korean Central News Agency, KCNA)を通じて、開城の「従業員全員を引き揚げる」との声明を発表した。また開城の操業を一時停止し、工業団地を閉鎖するか、継続させるかについても検討するとしている。

 開城を訪れた金書記は、今回の措置は朝鮮半島の軍事的緊張が高まる中、開城を対決の場にしようとする「戦争の挑発者」に強いられたものだと語り、韓国を非難した。

 北朝鮮は3日以降、両国境界線から北朝鮮側に約10キロに位置する同団地に、韓国人の現場監督や労働者が境界線を越えて立ち入ることを禁じている。(c)AFP