【4月3日 AFP】朝鮮半島の緊張が高まっている中、北朝鮮は3日、南北共同事業の開城(Kaesong)工業団地で働く韓国人484人に同工業団地に入る許可を出すのを遅らせている。韓国の統一省が明らかにした。

 開城工業団地は韓国との軍事境界線から北朝鮮側に約10キロ入ったところにある。韓国側従業員は通常、午前8時30分に越境するが、統一省の報道官によると3日は1時間たっても北朝鮮側から何の連絡もないという。許可が遅れるのは異例。このところ南北関係は緊張していたが、同工業団地は通常通り操業していた。

 過去に朝鮮半島情勢が緊迫したときでも開城工業団地の操業は続けられたが、今回は北朝鮮が最近警告した同工業団地の閉鎖を実行に移すのではないかいう懸念も出ている。(c)AFP