【4月2日 AFP】北朝鮮は2日、2007年に停止した核施設を再稼働する方針を発表し、兵器級ウランの濃縮を公式に実施する可能性があることを示唆した。

 北朝鮮の核エネルギー担当報道官は、この動きについて、5メガワットの原子炉とウラン濃縮施設のある寧辺(Yongbyon)核施設にある全ての施設の「再調整と再稼働」に関係するものだと述べた。核エネルギー担当報道官による「再調整」発言は、同施設を兵器級ウランの製造施設に改造することを指している可能性がある。

 北朝鮮は2007年、6か国協議の合意に基づき、唯一のプルトニウム入手先だった寧辺の原子炉を停止させ、その翌年には冷却塔を破壊した。北朝鮮がこれまでに入手し、保管しているプルトニウム量は核兵器4~8個を作ることが可能な量とされている。(c)AFP