中国の習主席、ロシア訪問に続きアフリカ歴訪開始
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【3月25日 AFP】就任後初の外遊中の中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は23日、ロシア・モスクワ(Moscow)から直接アフリカ3か国歴訪最初の国となるタンザニア・ダルエスサラーム(Dar es Salaam)入りし、ジャカヤ・キクウェテ(Jakaya Kikwete)大統領と会談した。
資源豊富なアフリカで増しつつある中国の存在感を改めて示す動き。キクウェテ大統領との会談では、タンザニアにおける病院、港湾、中国文化センター建物の整備など、貿易・文化・開発の各分野にわたる16の協定を締結した。
習主席はこの後、南アフリカのダーバン(Durban)で新興5カ国首脳会議に出席し、続いてコンゴ共和国の首都ブラザビル(Brazzaville)を訪問する予定。
先の全国人民代表大会(全人代)で国家主席に選出されたばかりの習主席は、ロシア訪問を皮切りとする歴訪出発前に「中国とアフリカの関係は包括的なものだ」とコメント。中国政府は「国の大小や強弱、貧富にかかわらず、アフリカ諸国との友好的な関係」を尊重しており、「資源に富んでいようとなかろうと、中国は公平に待遇し、(中国とアフリカ)双方に有益となる現実的な協力関係を積極的に追及していく」と述べていた。
習主席は、就任最初の外遊先に選んだロシアでは21日にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と、22日にドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相と相次いで会談。ロシアから中国へのエネルギー供給拡大や石炭資源開発などでの協力拡大で合意した。露政府ウェブサイトによると習主席は会談後、メドベージェフ大統領に「訪問の目的を果たした。予想以上の成果を上げることができた」と述べたという。(c)AFP