【3月21日 AFP】 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日、就任後初めてイスラエルを訪問した。

 テルアビブ(Tel Aviv)の空港でベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領の歓迎を受けたオバマ大統領は、「私たちの同盟関係は永遠だ」と宣言。その後、ペレス大統領との個別会談に臨んだ。ペレス大統領によると、イランの核開発問題や、シリア政府が保有する化学兵器について意見を交わすとともに、イスラエルの防衛を誓ったという。

 オバマ大統領は次に、ネタニヤフ首相と数時間にわたり会談。オバマ大統領は会談後の記者会見で、イランの核施設への攻撃も辞さないとするネタニヤフ首相の姿勢を見直すよう求めたかと問われると、首相が米国側の意見に従うことは期待していないと述べた。

 3日間の訪問では他にも、パレスチナ自治区のラマラ(Ramallah)を訪れ、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長とも会談を予定している。オバマ大統領はイスラエル到着直後、「聖地には平和が訪れなければいけない」と述べたが、パレスチナ和平については新たな和平案は提示せず、双方に耳を傾ける姿勢を明らかにしている。(c)AFP/Stephen Collinson