【3月18日 AFP】韓国を訪問したアシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防副長官は18日、北朝鮮との緊張が高まる中、米国の「核の傘」のもとで韓国にあらゆる軍事資源を提供すると約束した。

 カーター副長官は日本などアジアの同盟4か国を歴訪中。韓国の金寛鎮(Kim Kwan-Jin)国防相と会談したカーター副長官は「米国の核の傘がもたらしている抑止力を増強するとの方針を堅持する」と語った。また韓国の聯合ニュース(Yonhap News)によると、カーター氏は「同盟国に対してはわれわれの資源のすべてを利用できることを約束する」と述べたという。

 カーター氏の訪韓に先立って米国政府は、北朝鮮によるミサイル攻撃を想定し、防衛態勢を強化することを明らかにしていた。チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)米国防長官は15日、米アラスカ(Alaska)州とカリフォルニア(California)州に現在配備されている迎撃ミサイル30基に加え、アラスカ州にさらに14基を配備すると発表。米国に到達可能な核ミサイルを保有するまでにはまだ何年もかかるとみられているが、北朝鮮による「脅しに先んじておく」ことを意図した配備だと述べている。(c)AFP