【3月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は14日、イスラエルのテレビ局とのインタビューの中で、イランはあと1年あまりで核爆弾を手にするだろうとの見解を示し、軍事的制裁という選択肢もあると警告した。

 イスラエルの民放テレビ局チャンネル2との25分間に及ぶ独占インタビューの中で、オバマ大統領は「あと1年かその程度で、イランは実際に核兵器を開発するとわれわれは考えている。だが、もちろん限界ぎりぎりまで待ちたくはない」と発言。イランが核戦力を獲得するまでにかかる時間を具体的に示した上で、それを阻止するための行動を米政府が土壇場まで待つことはないと明言した。

 また、外交手段によってイランの核開発を止めることができない場合には、あらゆる選択肢が「検討対象になる」とコメント。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対する「私のメッセージは、依然と同じだ。外交的に解決できれば、それがより永続的な解決方法だ。しかし、それができないようなら、私は卓上にあらゆる選択肢を残しておく」と語った。

 さらに、現実的にイランの核関連施設への攻撃を命じる可能性があるかどうか問われると、「私があらゆる選択肢をとっておくというときは、あらゆる選択肢が残っているということだ。そして米国は実際、かなりの能力を持っている」と述べた。

 オバマ大統領は20日から、2008年の大統領就任以来初めてイスラエルを訪問する。3日間の日程の中では、パレスチナ自治区も訪問する予定だ。(c)AFP/Hazel Ward