【3月14日 AFP】多くのベネズエラ国民の心に深く刻まれた故ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領――しかし、故大統領の遺体を永久保存し国民が「いつでも会える」ようにする計画は、実行が困難な状況にあることが14日、明らかになった。

 ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)暫定大統領は12日、3月5日に死去したチャベス大統領の遺体を永久保存する計画について、防腐処置に着手するのが遅すぎたとの見方を示した。

 ベネズエラ政府はロシアやドイツをはじめ、世界各国の科学者たちを招いて遺体の保存処理について検討してきたが、今のところ良い答えはもらえていないという。

 マドゥロ暫定大統領は、「もっと早く防腐処理に着手しなければならなかった。もっと早い段階で(保存するという)決断を下すべきだった」と説明。その上で、旧ソ連のレーニン(Vladmir Lenin)やベトナムのホー・チ・ミン(Ho Chi Minh)、中国の毛沢東(Mao Zedong)などと同様に遺体を永久展示するという計画に「困難があるということを国民に説明する義務がわたしにはある」と述べた。(c)AFP