【3月13日 AFP】ジェームズ・クラッパー(James Clapper)米国家情報長官は12日、上院情報委員会の公聴会で、増加するサイバー攻撃や、北朝鮮の「好戦的な」姿勢に対する警戒感を示した。

 クラッパー長官は議会に提出した世界の脅威に関する評価報告で、北朝鮮の好戦的姿勢や、異常気象による食糧不足などについて警告。中でも、これから起こりうる電力網などのインフラを狙ったサイバー攻撃に焦点を置いた。

 クラッパー長官は、今後2年以内に行われるサイバー攻撃によって、地域的な停電といった長期的で大規模な障害が発生する可能性が、わずかながらあると述べている。

 また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記がこのところ発している「非常に好戦的な」メッセージについての意見を聞かれると、「(北朝鮮が)今後取る可能性のある行動について、非常に懸念している」と証言した。

 評価報告の中でクラッパー長官は、北朝鮮は国の存亡に関わる脅威に対してのみ核兵器を使用するだろうとしつつ、北朝鮮側が何をそのような「脅威」と受け取るかは定かでないとした。(c)AFP/Dan De Luce